準備期~その2~((1)各要綱の新規作成、改正。契約書の作成)

まずは「(1)各要綱の新規作成、改正。契約書の作成」です。 ①あんしん事業要綱の新規作成 当然、新規事業を始めるために事業要綱を新設する必要がありました。 前編の「法人後見編」でも同様に、事業要綱を作りましたが、今回は非常に苦労し難産しました。…

準備期~その1~(この時期に行うべき4項目の解説)

前回までで、「あんしん」事業の検討項目が全て決まりビジネスモデルが完成しました。 時は令和3年4月、事業の試行開始が令和3年10月から。残り約6か月間が準備期であり、決まったビジネスモデルを具体的に落とし込んでいきました。 この時期に行ったことは…

構想期~その14~(17項目の制度設計3/3)

17項目の残り、⑬~⑰までをお伝えします。 長々と述べてきた「構想期」は今回でやっと終了です。 ⑬ライフプランシートの見直し 当然に利用者の要望は時間の経過とともに変わってきます。そのため、利用者の希望(葬儀、埋葬方法、ペットのこと)を記したライ…

構想期~その13~(17項目の制度設計2/3)

続けて、⑦~⑫までをお伝えします ⑦利用料、報酬、預り金 この項目は、やや上司との考え方が異なり議論となりました。すなわち、 基本理念①「できる限り、多くの方に必要な支援を行う」 と 基本理念⑥「できる限り、事業収支を黒字化させる」 が相反するため、…

構想期~その12~(17項目の制度設計1/3)

さて、これから17項目の詳細制度設計に入ります。 年度末まで約2か月間。この短期間で決定する必要がありました。 「えー大変!」 という印象ですが、実はほとんど大変ではありませんでした。 なぜなら、すでに、以下の2つについて合意に至っていたからです…

構想期~その11~(制度設計すべき項目の解説)

前回明示した、制度設計すべき17項目について具体的説明を加えておきます。 ①利用対象者の条件 まずは、どの様な方を利用対象者とするかを決める必要があります。当社協では、どうせ始めるのなら、できうる限り多くの方を支援すべきと考え、事前に事業プラン…

構想期~その10~(制度設計すべき項目の洗い出し)

年が明けて令和3年を迎えました。 次の作業工程は、年度内の3月末までに詳細制度設計を行い社内合意を得ることでした。 何を決めなければいけないのか。まずは、漏れなくダブルことなく洗い出すことが必要です。もちろん実際に事業を始めて初めて気づくこと…

構想期~その9~(大枠制度設計)

前回の会議が11月初旬。年内に大枠設計を行い首脳陣と合意し、年明けから詳細制度設計に入る作業スケジュールでした。次回会議は12月中旬、それまでに以下を設計し、年内最後の会議で合意に至りました。 【1】事業プランの大枠 (1)料金設定 「あんしん」事…

構想期~その8~((3)事業プラン概要の合意 、(4)早く動かねばならない項目の合意)

続けて、現初期段階で決めておかねばならない残りの2項目をお伝えします。 (3)事業プラン概要の合意 先行団体への視察で分かったことの1つは「サービスは一律ではなく千差万別」ということでした。したがって、各団体のサービスはどれも「帯に短したすき…

構想期~その7~((1)事業理念の合意・決定、(2)合意決定プロセス)

前回、現初期段階で決めておかねばならない4項目を示しました。 優先度の高い順に説明していきます。 (1)事業理念の合意・決定 4つの中で圧倒的に優先すべき項目です。法人後見事業開始の時と同様、これからの制度設計を行うにあたり議論の背骨となります…

構想期~その6~(現段階で決めるべき4つのこと)

先行する数団体への視察を終え、当社協が実施する「あんしん」事業の具体的検討に入りました。 時は年末が近づく11月。この段階で決定しておかねばならないことは以下4点でした。 (1)事業理念の合意・決定 事業を始めるまで、細部にわたる様々なことを設計…

構想期~その5~(先行団体への視察)

前回のブログで、事業開始の決定とスケジュールが決まったことをお伝えしました。 現時点で、文献狩猟を終え、全体像が見えてきました。がしかし、疑問点も数多く涌いていました。 そこで、「百聞は一見に如かず」なので、いくつかの先行団体へ視察に出向く…

構想期~その4~(事業開始の方針とスケジュール決定)

文献狩猟をほぼ終えた7月、全体像がつかめたので上司との会議を持ちました。 大きな議題は以下2点でした。 ①新規事業開始に伴う人員補充 ②事業開始スケジュール ①新規事業開始に伴う人員補充 前述のように、「あんしん」事業の新規事業開始は地域福祉活動計…

構想期~その3~(全体像の把握)

文献を読みまくった意図は2つありました。 (1)事業の全体像を把握する (2)契約書や要綱の様式を入手する (1)事業の全体像を把握する 文献を手あたり次第に狩猟した結果、とても大事なことが1点わかりました。 それは、この事業は「様々な契約の集合体…

構想期~その2~(文献狩猟②)

では具体的に、どの様な文献を狩猟したかを参考までに。 〇見守り・財産管理関連 高齢者の財産管理Q&A―これで安心!老後のくらし https://www.amazon.co.jp/dp/4834803139?tag=calil-22&linkCode=ogi&th=1&psc=1 Q&A高齢者財産管理の実務 https://www.amazon.…

構想期~その1~(文献狩猟①)

「あんしん」事業について、地域福祉活動計画に載せた目標と計画は以下の通りでしあた。 2021年度末(令和3年度末)まで 事業を開始し試行的に1~2件の支援を行う。 2022年度(令和4年度)から 本格実施開始 開始した法人後見事業が令和元年度に波に乗り始め…

「あんしん」事業を始めるまでに必要なプロセス

「あんしん」事業も法人後見事業と同様に、まずは事業開始までに必要なプロセスを記しておきます。 法人後見開始までのプロセスと要した年数は以下の通りでした。 ⓪問題発見期(1年) 現事業の問題点を把握し、法人後見が必須と認識する時期 ①構想&説得期(…

「あんしん」事業を立ち上げる理由

今回から新たに「あんしん」事業編を開始します! 前回までお伝えしていた「法人後見」事業という新たな武器が増えたことにより、当社協では以下の対応が可能となりました。 (1)日常自立支援事業 主に軽度認知症の方に対し、後見制度利用までを必要としな…

今後の課題と解決策~その3~((2)後見報酬を得られないケース増加への対応策②)

前回、事業収入を如何に獲得するかについて対応策を述べました。 しかし、収入源を事業収入1本に依存することは危険を孕んでいます。 後見報酬は司法の関与、すなわち家裁の権限により大きく影響を受けます。したがって、家裁の意向1つで、将来減額されてし…

今後の課題と解決策~その2~((2)後見報酬を得られないケース増加への対応策①)

前回、受任件数増加への対応策として、職員補充の前にできる事を述べました。 しかし福祉業界は、設備投資や省力化で賄える部分は少なく、どうしても人に依るところが大部分を占めます。したがって、根本的な対応策は、やはり職員増員になります。 「当社協…

今後の課題と解決策~その1~((1)受任件数増加への対応策)

これまで、つらつらと30回ほど述べてきた「法人後見を始める方法」。 とうとう、今テーマが最後となります。 現在、事業開始から2年を経過しました。 他事業との兼ね合い、現人員で対応可能件数などの諸条件から「年間10件の受任」を目標値として取り組んで…

実践期~その8~((5)できる限り、不正が生じない仕組みを作る)

とうとう、「法人後見を始める方法」も終わりに近づいてきました。 制度設計、最後の5つ目の原則は、「できる限り、不正が生じない仕組みを作る」です。 近年、社協の不祥事が続発しています。 そのほとんどが、お金を扱う部署、主に下記②部署の横領事件です…

実践期~その7~(原則(4)できる限り、外部の力を借りる)

制度設計4つ目の原則は、「できる限り、外部の力を借りる」です。 この原則は、社協職員の方には非常に腑に落ちると思います。 なぜなら、市民の相互扶助の仕組みを作ることが、まさに社協のレゾンデートル(存在理由)ですからね。 日常自立支援事業におい…

実践期~その6~(原則(3)できる限り、現場に権限を与え判断スピードを上げる②)

「原則(3)できる限り、現場に権限を与え判断スピードを上げる」の続き。 前述した「①決裁基準」の他にもう1つ、「②法人後見候補者決定プロセス」を以下のように定めました。 具体的には、「法人として候補者となるかどうかを決定するプロセス」です。 こ…

実践期~その5~(原則(3)できる限り、現場に権限を与え判断スピードを上げる①)

制度設計3つ目の原則は、「できる限り、現場に権限を与え判断スピードを上げる」です。 この原則は、「原則(2)できる限り、事務作業を減らす」につながるものでありますが、反面、後に述べる「原則(5)できる限り、不正が生じない仕組みを作る」と相反す…

実践期~その4~(原則(2)できる限り、事務作業を減らす)

制度設計2つ目の原則は、「できる限り、事務作業を減らす」です。 限られた人員で、より多くの方を支援していくためには、事務作業を最大限減らし、支援に最大減の時間を費やす必要があります。 細かい取り組み含め、いくつかの対応を行いましたが、最も大き…

実践期~その3~(原則(1)できる限り、受任基準を広げ、多くの方を支援する)

制度設計の最初の原則は、「できる限り、受任基準を広げ、多くの方を支援する」です。 これを、お題目ではなく、具体的に制度に落とし込まねばなりません。 そのために作成するものは「法人後見の受任基準」です。 どの様な条件のケースを受任し、どの様な条…

実践期~その2~(制度設計の5原則)

事業の成否は、設計思想に依ると考えます。 初めの制度設計がずれてしまうと、事業開始後の修正は不可能です。 したがって、事業開始前に、しっかりと論理を組み立てた制度設計を行うことが必須です。 これまで何度もお伝えしたように、当社協が法人後見事業…

実践期~その1~(事業開始スケジュールと基本理念再確認)

ここまでで、法人後見開始に向けて、各ステークホルダーの合意、社内の承認、人件費補助金確保をクリアしてきました。 最後に残るのは、法人後見事業の詳細な制度設計です。 「神は細部に宿る」 のことわざ通り、制度設計がしっかりとなされていれば、職員が…

補助金要求期~その2~(獲得成功!)

1年目の無残な失敗後、2年目はやや作戦を変えました。 1年目の社内役割分担は、 当方 制度設計・準備 上司 自治体との補助金獲得交渉 と明確化し準備を進めました。 1年目の補助金獲得は失敗しましたが、制度設計・準備は相当程度進んでいました。 そのため…