構想期~その14~(17項目の制度設計3/3)

17項目の残り、⑬~⑰までをお伝えします。

長々と述べてきた「構想期」は今回でやっと終了です。

 

⑬ライフプランシートの見直し

当然に利用者の要望は時間の経過とともに変わってきます。そのため、利用者の希望(葬儀、埋葬方法、ペットのこと)を記したライフプランシートの定期的な更新が必要になります。当然、利用者の要望があったら変更しますが、年に1回の更新を義務付けました。

 

⑭突発的対応

業務時間外、すなわち休日や夜間の緊急対応をどうするかですね。当然職員負担が増えるので最低限にはしたいところです。しかし、基本理念②「できる限り、手厚い支援を行う」に照らすと行うべきでし、利用者も切望するところ思います。

そこで、常時電話による対応を行うことにしました。

 

⑮緊急連絡体制

特定の担当者に負担がかかってしまうのは永続的ではありません。そこで、緊急対応者を輪番制で行い分担することにしました。

 

⑯社内決済基準

これは前例があるのですぐに決まりました。すなわち、法人後見における社内決済基準をそのまま準用しました。

 

⑰事業名称

決めるべきは、全事業の名称と、各段階におけるサービス名の2つでした。

各段階のサービス名とは、

〇元気なころ(見守り契約、財産管理契約、身元引受契約)

〇判断能力が低下したころ(任意後見契約)

〇終末期~お亡くなりになった後(尊厳死宣言、死後事務委任契約、遺言書作成支援)

についての名称です。 

 

ちなみに、私は理屈から考えるタイプなので、こういった直感的発想が必要になることは不得手です。なので同僚に考えてもらい、良い名称をつけることができました。

 

このように制度設計すべき17項目を決めていき、ビジネスモデルが完成しました。

1月から2月の約3か月間、決裁権を持つ首脳陣との会議を月1~2回、計5回ほどの開催で合意を取り付けました。

 

4月からは「準備期」に入ります。

具体的には、合意したビジネスモデルを基に以下を作成します。

〇要綱

〇各様式

〇パンフレット

 

また、前述した管理ソフトカスタマイズとパンフレット作製は社外関係者と進めるため、3月中に契約を締結しておきました。

あと、「⑫利用料徴収、預かり金の補填」の具体的方法は、他部署ですでに行っていたため、話を聞きに行き詳細を学んでおきました。

 

では、次回から「準備期」に移ります!