構想期~その5~(先行団体への視察)

前回のブログで、事業開始の決定とスケジュールが決まったことをお伝えしました。

 

現時点で、文献狩猟を終え、全体像が見えてきました。がしかし、疑問点も数多く涌いていました。

そこで、「百聞は一見に如かず」なので、いくつかの先行団体へ視察に出向くことにしました。時は緊急事態宣言解除後の令和2年9月。次の波が来ることが確実視されていましたので、急いで視察交渉に入りました。

 

当時時点での事業基本理念は以下2点でした。

〇可能な限り多くの方に必要な支援を行う。

〇事業継続のため、収支に配慮した制度設計を行う。

 

そこで、先行団体を選出する基準を以下のように定めました。

〇基本理念に近い理念を有していること

定量的な実績数を残していること

 

視察目的は次の通りとしました。

「先行団体から事業手法やマネジメント手法を学ぶ」

 

具体的スケジュールは以下の通りとしました。

9月

第1週 先行団体の決定

第2週 アポ取り、起案作成、文書送付

第3週 学ぶべき事項決定

第4週 先行団体の事前調査

10月 視察

 

ありがたいことに、視察依頼を行った全団体に承諾いただき、直接現地に伺い、顔を合わせて細部までお話を伺うことができました。

 

分かったことの大概は次の通りです。

〇サービスは一律ではなく千差万別

地域特性、他団体との協力具合などにより、サービスの組み合わせ・選択は様々でした。したがって、当法人独自にサービスを組み立てる必要があることを再認識しました。

〇収支はどこも綱渡り

事業単体で収支が成立している団体は、ほぼありませんでした。

1団体は人件費も賄う制度設計でしたが、そのために利用料金は相当な額となっていました。

 

この視察結果を受けて、当法人独自の制度設計をどうするか。

やはり法人後見開始時と同様、基本理念・行動指針に立ち戻り構築していきました。